Something To Believe In (Steve Miller Band)

鼻毛ぼ〜ん

毎朝の通勤電車。
まあ退屈なんだけど、そういう時にか、
そういう時だからこそか、
みてはいけないというか、強引に見させられるというか、
よくわからんものに遭遇してしまう。


ふと気づくと、中年のサラリーマンが携帯を取り出す。
テプラで携帯の表に自分の名前が貼ってある。
何のためだろう?
落としたときに誰か親切に届けてくれるとでも思っているのだろうか?
そしたら住所も書いておかなきゃ駄目だ。
もしかしたら家族全員が同じ携帯を使っていて紛らわしいから?
でも携帯って家でみんな同じ場所に置いたりするもんだろうか?
つうか家族みんな同じ携帯の家族ってやだなあ。


まあそんなこと考えながら
だらだらっと音楽聴いてたんだけど、
特に意味もなくかかってきたスティーブミラーバンドがよかったりして、
今日のipod君なかなかいいよなんつうかんじで、
列車は駅に近づく。
そんでまあ伏目がちな視線を上に向けると
当然彼の顔が目に入ってくる。


「え?」


鼻毛ぼーん!じゃあないですか。
まあ誰だって鼻毛はあるし、ちょっとぐらいお行儀が悪い奴が
飛び出ていたりすることはある。
しかしこのお方は「ぼ〜ん」だった。
ギャグマンガかと思った。
サラリーマン。いいんだろうか?
家族の誰かは注意しないんだろうか?
それとも家族からは見放されているんだろうか?
注意しても聞かないんだろうか?
あれはポリシーなのだろうか?
いやもしかしたら思想なのかもしれない。
うんにゃ、宗教だな。
間違いない。宇宙だな。
サン・ラだな。コルトレーンだな。


まあそんな朝でした。