省略

ペヤング!


マルカ食品である。
なんのこっちゃわからないけど、
ペヤングソース焼きそば」のことを思い出したのである。


昔、就職活動中に「ペヤングソース焼きそば」は
ペヤングという会社がつくっているわけではない
という話を聞いたことがあった。
あれはマルカ食品という会社の商品名であるそうだ。


じゃあ”ペヤング”って一体何なんだ???


この疑問が1年ぐらい前に解けた。
なんのことはない、PairYoungの略だそうである。
いわゆるアベックに仲良く食べてもらえるような商品を
というコンセプトでつくられたのがペヤングなのである。


売り出す段階から省略して言葉をつくってしまっているという
かなり強引な会社だと思うのだけれど、
違った意味でつよい意志みたいなものとか感じる。
まあ感じたからといってうっかり買ったりしないんだけどさ。


まあ英語だったら、WHOとかUCLAとかいった具合に
頭文字を省略するのがほとんどだと思うのだけれど、
日本ってそうじゃなくて
エノケン、キムタク、ショーケンオザケンナベツネ若貴
ケンケン(これちが〜う!)
ってなぐあいに変なとこ省略する傾向がある。


で、もう省略されて短くなった時点で
なんかその人とかものが持っていた意味性が違ってきたりする。


キムタクってのはたしかに木村拓也のことなんだろうけど、
そこには現時点での二枚目、とか単純にいい男の代名詞的な
ニュアンスが含まれていると思う。


「うちのキムタクがさあ」とかいえばそれは家族の中で
いけてる人間ってことになるだろうし、
「近所のナベツネ」ってのは近所に住む
いい加減リタイアしないうるさいジジイってことになるんだろう。


まあ省略される方にとってみれば
けっこういい迷惑なんだろうけど、
有名でも省略されない人もいるわけで、
マライアキャリーがいくら売れても
マラキャリにはならないわけだから、
デスチャはその時点でマライア越えしてるともいえる。
すごいぞビヨンセ!ってビヨンセは略せないよなあ。(ビヨか?)


まあとにかくペヤングの謎っては
休日ぼけーっとしてた人間に
つまらないことを考えさせる。


ところで
仲良くペヤング食べてるカップル見たことある???