The Paris Match (The Style Council)

Paris

何年か前のブルータスにフレンチ特集というのがあって、
まあかなり誤解されたフランスやパリをおもしろがってみる特集だったのだけれど、
やはりというか、当たり前だけど、
パリに行ってもピエール・バルーは流れてないし、
ボーダーを着てるのはシャンゼリゼにある有名なカフェの店員だけだし、
ベレー帽もかぶってないし、
イヤミもいないしというわけで
僕の思う小粋なパリはそこにはないわけです。


わかってはいるけれど、
そう考えると、セントジェームスのボーダー着て
凱旋門をバックに写真を撮る僕は、
浅草で着物を着て写真を撮るガイジンと何ら変わりないわけです。


スリや乞食が多いのも聞いていたけど、
重いスーツケースを持ち上げるのを手伝ってくれたり、
地下鉄の改札の扉を後ろの人のために開けておいてくれたりすると
同じ都市に住んでいながら、
東京という街はなんとも寂しい街だなあと思ってしまうわけです。


でもそういう東京にしか
間違ったパリや、リオデジャネイロや、ニューヨークはなかったりもして、
とても不思議だけど、とてもおもしろい街だということがわかります。


いろんな都市に行ってみると
東京という街もなかなかおもしろいなあと感じたりしますね。


それにしても
鳥を食べることが多いフランスのせいか、
焼き鳥がやけに多かったことが印象に残るなあ。